【Alcor Interview】hash【vol.1】
- Shadix
- 2017年10月29日
- 読了時間: 7分

こんにちは、Shadixです。
先日hashと話した際、当企画の概要を伝えたところ、「近々自分でそういった記事を書こうと思っていた。」と共感してくれたため、その場でインタビューしてきました。
今までhashといえば、CVでの動画や、Twitterでの呟きを目にする機会はあっても、ペン回しに対する考え方等、少し踏み入った情報を得られる機会は滅多に無かったのではないでしょうか。
そんなhashのペン回し観を、幻の昆虫を捕獲するが如く文章に残せたので、ぜひ読んでみてください。
ー hashプロフィール
【コテ名の由来】本名から
【歴】10年半
【始めたきっかけ】塾で友達がソニックやノーマルをしていたのを見て
【よく回す改造ペン】BELL COLOR Mod,PDS Stick,双頭ラッションModなど
それらが転がっていって拾えなくなるとVPを回す
ー 普段どれくらい回していますか?
最近はあんま回してないなあ。
でも家に居るときは回してるかな。
ー 普段回しているときに考えていることは?
何も考えてない。無。
いやほんまに。
昔から無。学生で暇があった頃から無。
ー 目指している先、今後の課題、将来の理想像は?
まずペン回しを楽しむこと。ペン回しが出来ることに感謝w
あとCVを作ることやな。昔出たかったCVは出尽くしたからCVに出たい欲はもうあまりない。
CVに誘われれば出たいと想ってるけど、今は自分から若手に接していきたいとは思ってないな。
自分のFSに関してやけど、簡単なコンボや技で人がやらない流れを作りたい。
今まで自由にやってここまできたから、これからも自由にやっていくし皆もそうあってほしい。
余談やけど、最近122のやりかたも変えたりしている(今までのように横でなく縦を意識して指先ぎみ)。
ー 現状に満足しているか していない場合何が足りないか?
人の記憶に残るFSを生み出してきたと自負してるけど、まだ更に生み出していきたいな。
手を伏せる技とノーマル方向の回転(順回転)の技のレパートリーが足りていないから増やしていきたい。
ペンに触れていられる時間が減ったから、技やコンボを思いつく回数が減っってしまった。
足りてないのは時間。社会はゴミ、学生の頃にに帰って頭悪い旅行とかしたい。
Sazect_F - hash
JapEn 8th - hash
ー FSを撮る動機、FS考察、FS撮影、技考察について
撮影する動機は適当にペンを回していて気分が乗ったらか、CVに招待されたときかな。
FSを組むときはまずアドリブで回して流れを組む、その中でやりたい技を入れてまとめる。
それから不要な流れを削って、足したい技を足して作っていく。
全部アドリブで上手くいくときもあるけどな。
早く回していって限界に達したときに、その限界を超える瞬間がある(勝手に指が動くような)。
その一瞬を生むために、そういったパートではアドリブで手に任せる。それが見せ場になったりもする
大枠を決めてからやりたいことをその中に落とし込んでいって、だいたい10~13秒におさめるようにしてる。
1つ1つの技に意味を持たせることを意識している。ペン回しも音楽のようにリズム感を活かしたい。
切り返しのタイミングもリズム。
緩急の付け所を意識しているから、同じようにFSをコピーしたとしても同じ秒数で再現できないと思う。
気持ちいい流れを作れるかを意識しているか、それが中堅層と上位層とを隔てる壁になっていると思ってる。
始動は特に意識していない。
中盤の流れ重視で組んでいるから、中盤に無駄なく行き着きやすい技を始動にしてる。
でも始動なので、一応指が綺麗に見える技を使うようにはしてる。
つなぎでは無駄な技は絶対しない。
間隔を狭くするために、4ソニック→ソニックひねりをイーストソニックに置き換えたり、フェイクトソニックを入れないと次に入りづらい流れでもフェイクトソニックを省けるようにしたりする。
じっくり見たときにこんな入り方するんやっていう入り方をする流れを作りたい。
見せ場はあんまり見ない流れとか、切り返しをにすることがが多いかな。
切り替えしを見せ場にもってこれるように、タップやカウンターみたいなキレのある切り替えしで見せ場を作っている。
見せ場に達するまでの流れが一番重要だと思う。
Sazect_Fでは回転の切り替えしと、手の切り替えしのリズム感を大事にして切り返しを見せ場に持ってきたが、JapEn8thでは一定の流れを保ちつつ見せ場で流れを断ち切っている。
つまり、直前の流れを壊さずにリズムを保った見せ場を作ってる。
〆はパッと閉めない。
〆る流れになっているが〆ずに、タメてタメて〆るように意識している。
盛り上げつつ〆ると思わせて〆ない裏切りと焦らしを入れたい。
コロコロコミックのような〆が読めるFSではなく、ヤングジャンプのような展開の読めない裏切りを入れたFSにしたい。
指使いは気にしたことがないかな、爪切ろうくらい。
背景に生活観を持たせたい。ペン回しのために作りましたみたいな、あからさまな整え方をしたくない。多少生活観を漂わせたい。
ペン選びは机の色に関わらず水色は映えるし水色のペンが好き。
撮影のときは、濃い机の色だったら黄サンバみたいな色のペンも回すし、白机だったら青サンバを回すし背景に合わせたペンを選んでる。
アングルは伏せ系の技が得意だから上から気味で撮ることが多いかな。
低画質のカメラ使ってるときは、手の甲側から日光を入れて照明は無しでやってた(Sazect_Fのとき)。
照明使うときは、部屋が日光が入らないから手のひら側から光を入れてた、照明に紙巻いてたけど。
画質はあんまり弄らない。ある程度綺麗に見えればいい。
一応画作りで意識していることとしては、低画質でシャープネス高いのは嫌いだからシャープネスは抑えめにしてる。
ー 自分が1番気に入っているFS、1番時間をかけたFS、思い入れのあるFS、人からの評価が高いFSは?
Portal 01。
上で言ったアドリブで組むっていう流れを無視して全てアドリブで撮れた。降ってきたFS。
普段自分が全然使わない技ばかりで組まれているのに、完成度が高いし全体のリズムもいい。
もう一度撮れと言われても絶対に再現できない。
とにかくなんかヤベェ。
ちなみにこのFSに見せ場は無い。強いていうなら〆までの流れかな。
一番時間をかけたFSはSazect_F。骨折れてたから。
思い入れのあるFSはspirytusやな。
FS自体は好きではないけど、チョイワルパスが流行るきっかけになったし、自分の名前が売れたCVだったから。
今分析すると画質も悪いし、ガタガタだしそんなによくないけど、オーダーと勢いはいい。
122が得意で122も綺麗に決まった。
自分はそんなに気に入ってないけど、人が評価してくれるFSはechoes。
手癖つなげただけのオーダーで評価されてるのが謎、調子良かっただけやわ。
ー ペン回しでの挫折経験は? また、どのように乗り越えましたか?
挫折経験はないんちゃうかな。
積極的に活動するタイプではなかったから、一緒にやってる人が先に名前が売れていったけど、ペン回しでなら勝てるやろと思ってたし、ペン回し的感性は俺のほうがあると思ってた。
kabuとかの岡山勢が台頭し始めてからヤベェなと思ったくらい。
スランプはあった。
定期的に波がきて、2012は1年間調子良かったけど2013~14は調子が悪かった。
特に何もしてないけど、2015になってスタイルも変わって治ったのかなあ。
ー 自分のペン回しは自己流か、他人の影響が大きいか
最初はすげえ他人の影響から入った。高校入ったくらいから自己流になったかな。
オフで良く会うHibachiとかが個性が強くて、それで人のFSから影響を受けなくなった。
そもそもあまり人に影響受けるタイプじゃなかった、けどNIKoo(chama)がモバゲーで猛威を振るっていたことで、多少影響されたんだと思う。
今では完全に自己流。
ー 影響を受けたスピナー、技
NIKoo、Riason(アングル)
技はコリアンが多い (チョイワル(イーストソニック)もKTHから学んだ)
オーソドックスなFSの流れもコリアンから学んだ。
ー 初めて行ったオフ会、また印象に残っているオフ会は?
初オフは黒歴史だから言わねえ。
初の大規模オフは高1だった。ビッグネームスピナーと会えて泊まりオフだったから、夜中にコンビニ行くのもテンション上がったりしてた(笑)
その後に鳥取行ったのも印象に残ってるけど、実際あんま詳細は記憶になくてSlofisの家で豪勢な飯食ったのを覚えてる。
ー オススメしたいことありますか?(CV、技、ペン、机、カメラなど)
PSN2ndのcirのFSとagutのFS全て。
何が良いとかじゃなくて全部いいから全部見ろ。余すとこなく全部見ろ。
Sangkm13thのVisionのFSも見ろ。
リズム感と指にペンが張り付いてる感がヤベェ。
ChunhwangのピンクVPのFSもヤベェ。見りゃわかる。
WorldTournament07決勝のKTHのFS。始動からのブレの無さを見て欲しい。
ー 最後に最近のスピナーに向けて一言。
真似はして欲しくないな。
始めはそれでいいけど、ずっと真似してたらそこから伸びれないから自分のスタイルを見つけて欲しい。
人のFSに左右されてる部分が多少あると思うけど、人のペン回しに左右されずに”自分の手元を見て回す"といい。
ペン回しは椅子取りゲームだから人がやってないことをやってほしい。
今回のインタビューで、謎に包まれたベールを剥がしてやったつもりでいたのですが、まだペン回しの極意に繋がる何かを秘めてるように思えたので第2弾があるかもしれません(笑)
以上、Shadixでした。
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